連帯保証人の責務とは

連帯保証人とは、債務者を補完する存在ではありません。
連帯保証人には「催告の抗弁権」「検索の抗弁権」「分別の利益」がありません。この権利がないと、どういうとなるのかというと、では、「催告の抗弁権」「検索の抗弁権」「分別の利益」がないとどうなるのでしょうか? 具体的に考えてみましょう。
① 「催告の抗弁権」がないということ
保証人はあくまでも保証している人物ですから、主たる債務者が返済できなくなった場合には、主たる債務者の後に請求されるのが筋であると思うのが通常です。ところが、連帯保証人は、先に主たる債務者に請求するように要求する権利がありません。これが催告の抗弁権がない状態です。
② 「検索の抗弁権」がないということ
主たる債務者に財産などがあって返済する資力があるにもかかわらず、連帯保証人から先に請求されたとしても、連帯保証人は、主たる債務者には弁済する資力がありますから、まず主たる債務者から請求するように要求する権利がありません。債権者の請求に反論できない、ということです。
③ 「分別の利益」がないということ
通常、保証人が複数名いるときは頭数で按分した金額しか保証しないのが当然です。しかし、連帯保証人は一人ひとりが主たる債務の全額を保証しなければなりません。
たとえば、主たる債務者が1000万円を借りて、保証人が4人いた場合、
・分別の利益「あり」…保証人1人当たり250万円まで保証する
・分別の利益「なし」…4人の保証人はそれぞれ1000万円まで保証する

以上のことを知れば、連帯保証人が重い責任を負わされていることが分かるでしょう。つまり、連帯保証人は借りた本人である主たる債務者と同列になるということです。それだけに、安易に連帯保証人は引き受けないようにした方がいいということなのです。

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